ブラウィジャヤ大学で講演

「適正技術と代替社会」の本のインドネシア語版が出てから、機会ある毎に大学などで話させてもらっていますが、今回は、東ジャワ州のマラン市にあるブラウィジャヤ大学で講演させてもらいました。2015年12月14日のことです。日本ではそれほど知られていませんが、インドネシアでは有名な国立大学で、14学部に約60,000人が学んでいるそうです。先月SATREPS事業の研修に参加された、機械工学科のデニー先生からお招きを受けて、講演させてもらうことになったもの。
 お隣のマラン国立大学とキャンパスがつながっていますが、どちらも、広々とした、緑の多い敷地にきれいな校舎が立ち並ぶ、立派な大学でした。講義は機械工学科の大きな講義室でしたが、ずいぶんていねいに受け入れてもらい、わざわざ講義の横断幕までつくってくれたのです。
 参加者は主に学生でしたが、講師の方、研究者の方も含め、およそ50名の方が聞いてくれました。適正技術について、排水処理の実践、バイオマスエネルギー利用技術の開発、これからの技術のあり方などを話していきましたが、ついつい話が長くなり、2時間くらい話ました。終わりのほうで少しバテ気味になり、質疑の時間もなくなってしまったので、次からはもう少し時間配分も考えてくふうしなければと思いました。学生の人たちとやりとりする時間がとれなかったは少し残念でしたが、表情を見るかぎり、およそ半分くらいの人は、最後まで集中を切らさず聞いてくれた気がします。
 招待してくれたデニー先生は、牛の糞を原料にしたバイオガスの生産・利用や、マイクロ水力発電などのプロジェクトを手がけられているそうで、適正技術の話に多いに共感してくれました。これからも何かと連絡し合う関係になりそうです。

講義のようす

横断幕まで準備してくれました