バンドン工科大学で講義

『適正技術と代替社会』のインドネシア語版が出たので、コミュニティ排水処理の事業やバイオマスのSATREPS事業の紹介も兼ねて、ほうぼうの大学などで話をさせてもらうことを考えていましたが、それが意外と早く実現しました。それも、インドネシアの理工系では最高学府といえるバンドン工科大学の工学部での講義です。排水処理関係で15年来のおつきあいのある、チャンドラ先生が、来賓の講義としてアレンジしてくれました。講義はインドネシア語で行い、参加した学生は百数十名くらい。



講義のようす

どうやって準備を進めるか、というより、最近は仕事が多いので、どうやって準備する時間を見出すかが問題でしたが、何とか間に合わせ、本番に臨みました。中には、スマホをやったり、あくびをしたりしている人もいるのですが、全般によく話を聞いてくれ、いちいちうなづきながら熱心に聞いてくれる人も少なからずいました。内容は、およそ本の内容に近いものですが、あまり準備にこだわらず、自由に思いつくことを述べていった感じがあり、なかなか気持ちよく話せました。

90分で話すつもりが110分くらいかかり、質疑の時間がとれなかったのが残念でしたが、それでも終わってから学生たちが寄ってきて、いろいろと質問を受けました。話は技術的な面と、哲学的・社会学的な面があるのですが、質問はおよそ技術的なことで、後者のほうを、どれくらい理解してくれたのかはよくわかりません。それでも、こういう風にしていけば、インドネシア若い人たちにも、少しずつ伝えたいことが伝わるかもしれない、と希望が持てました。これからも機会を見つけて、こういうことをやっていきたいです。


チャンドラ先生から感謝状をいただきました。